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広告やデザイン、クリエイティブの情報コラム

クリエイティブ 本の紹介

『クルマの広告〜大人のための絵本』西尾 忠久

コピーライターの西尾忠久氏が1963年に美術出版社から出した名著『フォルクスワーゲンの広告キャンペーン』の編集復刻版。
オリジナルは広告に携わる者のバイブルとも言われてきた本ですが、本書は手頃な価格でしかも新書サイズで手に入るということでおすすめです。

内容は“20世紀最高の広告キャンペーン”と評価された1950〜60年代のフォルクスワーゲン・ビートルの広告を集めたもので、ビートルがアメリカ市場を開拓するにあたって、広告を担当したアメリカの広告代理店 DDB社(ドイル・デーン・バーンバック)が雑誌「LIFE」や「NEWYORKER」に出稿した広告を一冊にまとめたもの。

車のデザインから性能、安全性・耐久性などを切り口に、さまざまな広告訴求がされています。フォルクスワーゲン・ビートルというひとつのモデル(商品)だけでよくこれだけのアイデアがでるなぁと感心させられます(17年間に渡って250点以上)。しかもどのアイデアも斬新でユニーク、シンプルに表現されているので今でも資料として充分に使えると思います。
ちなみにこの広告を制作をしたDDB社は、いまや巨大企業ですがこの広告を制作していたときは3人だそうです。すごい。

下記左の「Think Small」は、20世紀最高の広告と言われているものです。
「大きいことはいいことだ」が常識になっていた米国人に価値観変容を促したそうな。
有名なApple社の「Think Different」のネタにもなりました。

『クルマの広告〜大人のための絵本』 (ロング新書) [新書]西尾 忠久