VOICE

(アカツキ)

急成長ベンチャー企業のオウンドメディアをブランドコンセプトからリデザイン

モバイルゲーム事業を主軸に、近年はイベントやアミューズメントなどのライブエクスペリエンスやIP(知的財産)ビジネスにも力を入れる、総合エンターテインメント企業・アカツキ。アートアンドサイエンスは、同社が創業時から運営するオウンドメディア「VOICE」のリブランディングを手がけました。「5ブランディングソリューション(5 Branding Solutions 以下5BS)」の手法を用いて、「VOICE」というメディアブランドの提供価値「ブランドビジョン」を再定義。その上で、タグライン・ステートメントとロゴマーク、VI(ビジュアル・アイデンティティ)を策定し、さらにWebデザインとコンテンツラインナップの再編までサポートしました。

10年前、まだ企業としての認知がゼロに近く、モバイルゲームの開発が事業の大半を占めていた頃に立ち上げられた「VOICE」。オウンドメディアとしての当時の役割は、アカツキという企業の認知や信頼を向上し、優秀な人材の採用に寄与することでした。そのため、重要コンテンツに位置づけていたのは、社外のキーパーソンが登場する記事。アカツキという企業体やアカツキの事業に“お墨付き”をもらうことを狙っていました。

しかし創業から10年が経ち、アカツキはエンターテインメント領域全般をカバーする企業へと成長を遂げ、事業内容のみならずユニークな人事制度なども話題となり企業としての注目度も非常に高くなりました。こうした中、「VOICE」が担う役割やユーザーへの提供価値を再定義し、それを踏まえたデザイン、コンテンツへとリニューアルすることになったのです。メディア運営チームのメンバーと、複数回にわたってワークショップやディスカッションを実施。「VOICE」のコア能力(強み)とターゲットを導き出した上で、ブランドの提供価値「ブランドビジョン」を言語化しました。

ブランドビジョンから練り上げるロゴ・VIのデザイン、タグライン、コンテンツ構成

言語化した「ブランドビジョン」に基づき、タグライン・ステートメントとロゴマーク、VI(ビジュアル・アイデンティティ)の策定と、これを踏まえたWebデザイン、コンテンツラインナップの再編を進めました。

タグラインは「考える人のハートを、呼び起こす」。何かを成し遂げたいという意欲と好奇心にあふれたユーザーに、アイデア実現に向けた一歩を踏み出すきっかけを与える、“ハートを突き動かす”ようなメディアを目指していくことを明示しました。ロゴマークは、「VOICE」というメディア名、そしてユーザーのハートを呼び起こす「声」を連想させるメガホンをモチーフに採用。「o」を「VOICE」に見立て、ここを起点にさまざまな情報・コンテンツが発信されていく様子も表現しています。

一人ひとりが自分のハートに従ってそれぞれが信じたことに挑戦する――これは、アカツキという企業の姿そのものでもあります。既存の事業領域にとらわれず、さまざまなことに思い思いに挑戦し、それぞれが成果を挙げ、互いに称賛し合う。その生き生きとした様は、多様な生き物が縦横無尽に動き回る“ジャングル”のようでもあります。「VOICE」を、アカツキ社内および周辺に広がる彩り豊かで生き生きした生態系を可視化するメディアと位置づけ、これを効果的に表現するVIを設計しました。多様性を強く印象づけるカラースケール。人物の生き生きとした雰囲気とリアリティを演出する、コントラスト強め・彩度強めのフォト規定。こうしたVI規定に沿って、Webデザインを行いました。

「多様性」は、デザインだけでなく記事コンテンツにも反映しています。これまでのラインナップを刷新し、記事テーマ(ゲーム、IP、デザイン、仕事術、経営、組織・人材、グローバルなど)、記事に登場する人(デザイナー/エンジニア/プロデューサー、若手/中堅/マネジメント層など)、記事タイプ(インタビュー、対談、レポート、TIPSなど)のバリエーションが常に担保された状態にすることを編集方針に掲げ、企画・編集を行っています。

Project Type

サービスブランディング

Lead a project

斎藤千明
斎藤千明
Strategic Planner
岩本美奈子
岩本美奈子
Branding Styling Director
深瀬大
深瀬大
Concept Maker
  • VOICE ブランドロゴデザイン

  • VOICE ブランドキャッチコピー

  • VOICE ブランドイメージ写真

  • VOICE ブランド世界観イメージ写真

  • VOICE ブランド世界観イメージ写真

  • VOICE ブランド世界観イメージ写真

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