サービスの価値を明確化してブランドのトーン＆マナーをつくる

オフィスコムは「簡単に最安で最速のかっこいいオフィスづくり」を経営理念に掲げるデジタルマーケティングとECサービスに長けたオフィス家具メーカーです（2016年1月プラス株式会社へ株式譲渡）。
アートアンドサイエンスは、フラッグシップとなるショールームの出店と紙カタログ通販事業開始のタイミングで、メディアを横断する一貫したコミュニケーションのトーン＆マナー構築をメインとしたブランディングデザインの支援を行いました。
オフィスコムの提供する価値を「家具を通じてビジネスに成果をもたらすこと」と定義し、カタログではオフィスレイアウトやオフィスリニューアルによってもたらされる顧客のベネフィットを中心にした記事を制作。「チームのためのオフィスづくり」「集中力が高まるオフィスづくり」などのテーマで毎号特集を組みました。またそれらを、ショールームでも再現し、ビジュアル・マーチャンダイジング（VMD）とブランドコミュニケーションを整合させ相乗効果で成果を発揮する枠組みをつくりました。

多店舗展開を見据えたカラーと素材による空間ブランディング

フラッグシップとなるショールームのデザインでは、店舗中央にアイコンとなる赤いコンシェルジュカウンターを設置。多店舗展開の際にもブランドのアイコンとなる設備を共通化させることで「お客様のご要望をきめ細かく聞き取りニーズに合ったご提案を行う」というオフィスコムブランドのサービス価値を視覚的に訴求させるプランニングを行いました。
オフィス街というロケーションで景観を活かしながら集客力を高めるため、品揃えの良さと品質を表現する大型のステンレスのファサード看板を設置。
従来からあった欧文ロゴタイプとカタカナの社名ロゴマークも、この機会にアートアンドサイエンスが微調整・リファインを施し、これまでのフレンドリーな雰囲気は活かしながらより洗練されたデザイン性を訴求するブランドの方向性に合わせて軌道を整えました。