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デザインと広告、WEBサイト制作の実績・事例

開発思想からデザインを考える【株式会社ハイロックス】

戦略的にパンフレットをデザインすること

新製品の開発と販売にともないこれまでにないコンセプチャルなパンフレットを制作することになりました。フラッグシップモデルとなる主力製品の次世代機ということで、その新製品のコミュニケーション戦略は全社的なプロジェクトでした。ハイロックスはこれまでも、展示会への出展などにはとても積極的で、パンフレットなどのツールも比較的充実していましたが「製品の開発思想まで伝える」パンフレットという取り組みについてはあまり経験がありませんでした。しかし、積み重ねてきた実績と製品への高い信頼のおかげで、国内にとどまらず海外からも多くの引き合いがあり、シェアも高まる状況で、さらに市場競争力のある次世代製品が開発できたことで、それにふさわしいパンフレット、デザインもコンテンツもこれまでにないクオリティのパンフレットを制作しようということになったのです。またその際、はじめから英語版を制作する前提で海外事業部を巻き込んで検討を始めました。それも前例のないことだったかもしれません。

開発思想を訴えるようなパンフレット

新製品にはこれまでのハイロックスの実績や経験、技術力・開発力、そしてデジタルマイクロスコープという製品への考え方そのものなど、培った歴史のすべてが結実していました。これまではともすれば競合他社を意識するあまり、機能やスペックの優劣を数値的に競うだけにとどまりがちでしたが、今回は「ハイロックス独自の揺るぎない特長と設計思想」というブレのない軸を据えることをまず優先しました。振り返るとこの点は非常に大きな成功の要因だったと思います。

部署や担当者によって視点は様々です。設計部門や品質管理部門、営業部門などそれぞれの部署がそれぞれの優先順位をもっています。ブレのない軸を据えるというプロセスがここで効果を発揮するわけですが、それに加えて制作スタッフの方々が営業会議にまで出席して自らプレゼンしたり、トップ営業マンのデモンストレーションをお客様の立場で体験したり、プロジェクトの推進そのものにリーダーシップを発揮して頂けたことが、期待を上回る結果をもたらした大きな要因だと思っています。

「理解しにくいポイント」こそ重要という考え

パンフレット制作の段階でもっとも時間をかけたプロセスが製品の特長や差別化のポイントを理解していただく工程です。非常に専門性の高い機器でありながら粘り強く、根気よくヒアリングを重ねていただきました。その成果がページの構成やコンテンツの取捨選択などパンフレットの基礎要素に良く活かされたと思います。重要なポイントを点と線でつなげていくような構成で、「デザインされた読みやすさ」と「充実した内容の読み応え」を両立できたと思います。それから、ヒアリングの段階で出てくる「分からないこと」を大事にする姿勢にも教訓を得ましたね。最初に感じた「理解の難しさ」をユーザー視点でしっかり課題として認識して、最終的にデザインやコピーで解決するプロセスに感心しました。機構設計の部分を3DCGで表現するなどこれまでにない表現もそこで生まれましたからね。このパンフレットについては、制作のプロセスそのものが当社に財産として残っています。アートアンドサイエンスの「体験するデザイン」という意味も少なからず理解できた気がします。

Client:株式会社ハイロックス様

Interviewee:森俊幸様(企画部課長)

Service:パンフレットデザイン、製品撮影、3DCGイラスト

【株式会社ハイロックス】デジタルマイクロスコープ、3D表示機能付マイクロスコープ、ズームレンズなどの開発製造を行う光学機器メーカー。世界初のビデオマイクロスコープ開発以来、常にデジタルマイクロスコープの未来をリードする存在として圧倒的な信頼を誇るグローバル企業。