岩手県の小さな町、土沢で育まれた前衛画家「マンテツさん」の画業をたどる展覧会。没後90年を記念して開催される、国内で20年ぶりとなる大規模な回顧展です。日本画、南画、水墨画などの作品群を通してモダニズムの探究に果敢に試みた軌跡に感じ入るひと時。
特集記事
絵巻マニア列伝@サントリー美術館(六本木開館10周年記念展)【展覧会紹介】
「マニア」「総合プロデューサー」「コレクター」。これ全部、日本の中世の話です。しかもテーマは「絵巻」。絵画を超えた日本独自のエンタテインメント表現「絵巻」に入れ込んだ中世以来のマニアたち。その荒い息づかいが聞こえてくる熱量の高い展覧会。
『並河靖之七宝 明治七宝の誘惑――透明な黒の感性』【展覧会紹介】
明治時代に突如として現れた七宝界の革命児、並河靖之。江戸時代の「泥七宝」を「透明な黒」へと洗練させた衝撃のベンチャー・プロダクトは、ジャポニズムの流行に乗って海外では大絶賛。ニューウェイヴはいつの時代も逆輸入。悲しいような、誇らしいような。
特別展 春日大社――千年の秘宝【展覧会紹介】
1,200年前、春日大社の開祖が、今の茨城から鹿に乗って奈良に降臨したという史実。その鹿が、今も奈良公園を闊歩する鹿の先祖だという伝説。神の使いとあがめられた鹿をモチーフとした絵画や彫刻をはじめとする豪奢な宝物の数々に、今なお鮮やかな奈良王朝の栄華。
画鬼暁斎―幕末明治のスター絵師と弟子コンドル@三菱一号館美術館【展覧会紹介】
「すっかり忘れ去られた存在となっていた異常なまでに能力があった日本画家」と「急速に時代遅れとなる運命にあったジャポニズムに惚れ込んだイギリスの建築家」の美しき出会い。いま甦る異人たちの足跡を二人の縁の地にて触れられる幸福。
『日本国宝展』@東京国立博物館【展覧会紹介】
戦後より3回、1960年(高度経済成長期)、1990年(バブル経済期)、2000年(IT景気)と時代のイケイケムードな気分に呼応するように、開催されてきた「日本国宝展」。しかし、このたびの「国宝展」は少し趣が違うようです。
『種村季弘の眼 迷宮の美術家たち』@板橋区立美術館【展覧会紹介】
種村季弘。彼の視線から紡ぎだされるのは奇妙なもの・ナンセンスなものを愛し、そしてそれでもって戦前から戦後70年代までのモダンアートをひとつなぎに語ってみせる独特の感覚でした。アートファンなら誰もが待望した展覧会。必見です。
お寿司から見る、ローカライズの難しさ – vol.06 (全12回)
「千鳥足インターネット」の連載6回目。翻訳で発生するズレは、元の語に翻訳しても直らずに、むしろズレが増幅していく…。多分、キュウリの漬け物から塩っ気を抜いてももとのキュウリには戻らない、ということなんだと思います。多分…。
焼き鳥とWEB用語の共通点 – vol.05 (全12回)
ユニークユーザー、トラフィックなどなどWebサイトのアクセス解析で使用される単語は確かに独特。なんだかそれを喋っているだけで、ちょっと“分かってる”雰囲気が醸し出せるような気もします。。でも、大切なのは、そのネタの料理の仕方。焼き鳥もWebも手さばきの丁寧さで味が変わりますね!
品川とYahoo!の路地裏 – vol.04 (全12回)
先日プロバイダ、ポータルサイトのBIGLOBEの売却のニュースがありましたが、日本のネットサービス業界もスマホ時代を迎えてかなり様変わりしてきましたね。さて、そんな激しい環境の変化があっても、黎明期からずっと中心的なメディア、サービスとして君臨するYahoo!。今回はその裾野の広さをあらためて感じる酔いどれコラムです。
アフリカの料理とWEBデザイン – vol.03 (全12回)
インターネットの登場によって世界はより狭く、身近になったように思いますが、実際のところ欧米のWebサイト以外については詳しく知らないのも事実。特にアフリカとなると、まったく想像もつきません。で、気になったので覗いてみましたアフリカのWebデザイン会社。果たして、、!
豚レバ刺しと2ちゃんねる – vol.02 (全12回)
ネットリテラシーの「責任」ってなかなか難しい問題ですよね。SNSをはじめますます身近になっていくインターネットは私たちの「モラル」をどう変えていくのでしょうか。なーんて難しいハナシはさておき「千鳥足インターネット」の連載2回目、グビッとはじまりはじまり!
千鳥足インターネット – vol.01 (全12回)
人気イラスト付きブログ「着ぐるみ追い剥ぎペンギン」のナカシマ氏の連載がアートアンドサイエンスのWebサイトでスタート! クリエイターのためのちょっとした息抜き記事や、デザイン・Webテクノロジー系の鋭い考察を掲載! あっ、でも多分99%は息抜きです。よろしく!
『堂島リバービエンナーレ2013』@ 堂島リバーフォーラム【展覧会紹介】
注目の芸術祭『堂島リバービエンナーレ2013』のテーマは「Little Water」。小規模でありながら、テーマである水の多様性や美しさを伝えるにふさわしい見事なキュレーションと、作品同士をゆるやかにつなぐ空間デザインが素晴らしい、とても興味深い展示でした。
『椿会展 2013 -初心-』@ 資生堂ギャラリー【展覧会紹介】
第七次を迎えた資生堂ギャラリーの椿会展。世代や性別の違う5名のアーティストが、「初心」という共通テーマのもと、向こう5年にわたり年に1度の展示を行います。その第1回は、作家の「初心」と芸術表現の「初心」を同時に感じる展示でした。
『維新の洋画家 川村清雄』展@東京都江戸東京博物館【展覧会紹介】
「忘れられた天才」という、まことに魅力的な惹句を付されて再発見されるような存在には、いつもわくわくさせられます。伊藤若冲の活動期に遅れること百数十年、川村清雄の画業とその評価も、同じような軌跡を辿っているように感じられます。
『古道具その行き先 坂田和實の40年』展@渋谷区立松濤美術館【展覧会紹介】
「古道具」は現代の芸術とまともに対峙し得るか? 1973年から東京・目白で古道具店を続ける坂田和實の、独自の美意識によって選出された数々のものたちが集まる展覧会を紹介。図録は有山達也がデザイン、ホンマタカシが写真を担当。
地域活性プロジェクトを読む・その2「あきたびじょんプロジェクト」
グラフィック・デザイナーの梅原真さんや写真家の浅田政志さんらが関わる「あきたびじょんプロジェクト」。自治体が主導する地域活性(観光客誘致やイメージアップ含めて)のためのユニークでチャレンジングな取り組みをご紹介。
『仲條正義展:忘れちゃってEASY思い出してCRAZY』@資生堂ギャラリー【展覧会紹介】
「グラフィックはきれいに作るともたない。とことん突き詰めて作りながら、素直に完成した時はあえて壊してみる。壊れ方が新しいセンスになることもある」日本グラフィックデザイン界の巨匠が描く感じるグラフィックをぜひ。
「日本のグラフィックデザイン2012」 @東京ミッドタウン・デザインハブ
DESIGN HUB 第34回企画展「日本のグラフィックデザイン2012」展覧会と書籍のご紹介。“全体の入選作品の印象としては、ここ数年の流れというか「軽く、ゆるく、明るく、やさしく」といった種のデザインが多かったように思います”
『ボストン美術館 日本美術の至宝』展@東京国立博物館【展覧会紹介】
「この展覧会は日本美術というものが真に歴史の現場を伴って私たちに訴えてくる感動を備えたなにものかであることをひしひしと再確認させるものであり、そしてそこに並ぶひとつひとつの作品の前に立つ折の感動は、等しくあの三人が百年前に感じたものに違いないのです。」